19世紀ポルトガルを代表する小説家で、オリヴェイラが『絶望の日』(92)でその自殺するまでの最後の日々を描いた、カミーロ・カステロ・ブランコの同名小説に基づく歴史ドラマ。小説家のカミーロは、不倫の罪に問われ、ポルトのレラサン刑務所に収監される。そこで出会った様々な犯罪者たちとの出会いから、カミーロは創作に対するインスピレーションを得る。ポルトガル映画の伝統とも言うべき絵画的な美しい室内撮影が際立つ作品。刑務所という空間を通して、19世紀ポルトガル社会の様々な様相が浮き彫りになる。2024年のTIFFで上映されたグラシアーノの前作『英国人の手紙』(24)と同様、ポルトガル映画を代表するプロデューサー、パウロ・ブランコが製作した。