エドガー・アラン・ポーの原作を映画化した一連のロジャー・コーマン作品の中でも、屈指の傑作と言われる作品。コーマンの生誕100周年を記念し、デジタル・レストア版を上映する。舞台は中世イタリア。「赤死病」という疫病が流行するなか、暴君のプロスペロ公は自らは安全だと信じ、毎晩のように舞踏会を開き享楽にふける。その舞踏会に赤い衣装をまとった謎の人物が現れる…。撮影はイギリスで行われ、ピーター・グレンヴィル監督の『ベケット』(64)で使用された巨大な城のセットを再利用できたこともあり、他のコーマン作品よりも破格に豪華な作品に仕上がっている。撮影を担当したのは、後に監督に転身し『赤い影』(73)等の傑作を監督したニコラス・ローグ。