エルサレムからヨルダン川西岸のエリコへ向かう道を旅しながら、イスラエルとパレスチナの対立の歴史を浮かび上がらせるドキュメンタリー。映画の中心となるのは、ベドウィンの集落ハーン・アル=アフマル。ギタイは長年にわたって入植者たちからの脅威にさらされている住民たちにインタビューを試みる。映画は同時に、ギタイの過去の映像作品の引用にイツハク・ラビン、サミュエル・フラー、アーサー・ミラー、ジャンヌ・モローらの声を重ね、この地域の古代から現代までの歴史を呼び起こす。とりわけ1994年にギタイ本人が行ったラビンへのインタビューは、「なぜ共存への希望が失われたのか」という問いを浮かび上がらせる。第83回ヴェネチア映画祭で上映。