モハマド・ラスロフ監督はイランのインディペンデント映画作家で、政府による厳しい検閲、実刑判決、映画製作禁止処分に直面しながらも、しばしばゲリラ方式の撮影に頼る独自の映画製作手法を絶えず追求してきた。その勇気は今も世界中のクリエイターに刺激を与え続けている。第33回東京国際映画祭で上映された『There Is No Evil』で2020年のベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、2024年には『聖なるイチジクの種』で第77回カンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞した。同作はアカデミー賞国際長編映画賞の候補にも選出された。