長編監督デビュー作『椒麻堂会』(21)でロカルノ国際映画祭審査員特別賞を受賞した、チウ・ジョンジョンの長編第2作。中国四川省の食文化と奇譚を軸に、4000年にわたる人間の生と死、記憶、祝祭をファンタジックに描いた作品。映画は古代中国の村の葬儀、王の帰還を祝う祝宴など、4つの宴をめぐって展開する。特にクローズアップされるのが「東坡肉(トンポーロー)」を考案したと言われる宋代の詩人・蘇軾(そしょく/蘇東坡)。朝廷との軋轢のため何度も僻地に左遷されながら、その地で次々と新しい料理を考案する詩人の姿は感動的だ。ツァイ・ミンリャン作品の常連リー・カンション、『ロングデイズ・ジャーニー この世の涯てへ』(18)のリー・ホンチーが出演。