家族の自殺という悲劇に見舞われた後、母ヘスクと娘ユンスルは、それぞれ悲しみを抱えながら、互いに心を閉ざしてしまった。家を出て都会で暮らすユンスルが久しぶりに帰宅すると、ふたりの間に横たわる距離はさらに広がっていた。宗教にのめり込む母と同じ空間にいながらも心は通わず、気まずい日々が続いていく。日常生活のなかで過去の記憶が浮かび上がり、やがて予期せぬ出来事が波紋を広げることに。監督のキム・ヒョンミンは映画批評家・映像作家として知られる。本作の韓国語原題が「低き所より」なのに対して、英題は「On the Heights(高き所にて)」と対照的なのが興味深いが、監督によれば英題は聖書(ハバクク書、詩篇)に出てくる一節から採ったとのこと。