フィリピンの大統領フェルディナンド・マルコス(任期1965~86)の独裁体制のもと、1972年に戒厳令が発令されて厳しい弾圧が行われた。学生運動家のエドガー・ジョプソン(通称エジョプ)はマルコス退陣を求める急進派のリーダーとして学生デモを主導するが、82年に捕らえられて銃殺されてしまう。一方、彼の長女ジョイエットはトライアスロン選手として現代のフィリピンで活躍しているが、実際に会うことのなかった「伝説の英雄」である父が家族を省みずに逝ってしまったことに強いわだかまりを抱いている。父と娘の半世紀を隔てた人生が並行して描かれる。エジョプ役のイライジャ・カンラスは『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』(22)などで人気の若手俳優。