『ダック・シーズン』(04)『レイク・タホ』(08)で知られるメキシコの映画作家フェルナンド・エムケが、孤独な中年女性と9歳の少年との交流を描いた作品。巨大な集合住宅で他人との接触を極力避け、規則正しい孤独な生活を送っていたオルガは、経済的な事情により部屋を貸すことにする。オルガは、父親とともに入居してきた少年クリスティアンとの出会いに戸惑いながらも、次第に特別な関係を築いてゆく…。日常の小さな変化を通して人と人がつながることの意味が、全編モノクロの映像の中、静かなユーモアを交えながら描かれる。ベルリン映画祭コンペティションで上映され、エキュメニカル審査員賞とベルリナーレ・モルゲンポスト紙読者審査員賞を受賞。