フェリとサジャドの長年の交際関係は、サジャドが元恋人のマフディスと親密にしている場面をフェリが目撃したことで破綻を迎える。一方、フェリの妹マリアムに想いを寄せるナビドは、彼女との距離を縮めようと試みるが、ある予期せぬ出会いによって彼らの関係は変わってしまう。失恋の痛手を抱えたフェリは、心の整理と安らぎを求めてマリアムとともにイラン北部へと旅立つが――。ヴェールを被らず喫煙飲酒という「特別じゃない」イランの若者群像劇。監督のナヴィド・モハマドザデーは、『ジャスト6.5 闘いの証』(19)で2019年TIFFの最優秀男優賞を受賞した実力派俳優で、本作が初の監督作品。「社会不安が続くなか、比較的平穏な時期を見つけて1年かけて撮影した」と語っている。